Dear.My Heart

「敬語やめたら?」
「…うん、」


柚菜は拗ね始めた。
萌香と仲良くしていたことに対し、立腹しているようだ。



そんな彼女に気付いたのだろう。
稔は立ち上がった。







「あっち」
「えっ?」





稔に手を引かれ、柚菜は歩いていった。

そして不安に思いながらも口にしなかった。