はじめての恋



「真美!」




校門の前に来たところで、誰かに呼ばれる。

すると、校門のすぐ前にお母さんがいた。


「お母さん?」



私が言うと、えりがお母さんを見る。



「あ!おばさん!こんにちは!」


えりがお母さんに、駆け寄る。



「えりちゃん。こんにちは。いつもありがとね」



お母さんはえりに笑顔でそう言う。



「お母さん、どうしたの?」



来るなんて聞いてなかったけど…
私の質問にお母さんは少し言いにくそうな顔をする。




「私、帰ります!じゃあね、真美!」



と、笑って手を振り帰っていくえり。


というところで、お母さんが私のところにきた。


「担任の先生に真美のことお話しようと思ってね」


担任の先生に私のこと…
ガンのこと。



そっか。
先生には話さないとだめだよね。



「そうだね。先生多分まだ教室にいると思うから」




二人で教室に行った。







運良く、教室には先生以外誰もいなかった。
先生も部活に行ってなくてよかった。



「吉田といいます。吉田真美の母親です」



お母さんが先生に挨拶をする。

先生は黒板を雑巾で拭いていたが、その手をとめ、お母さんに体を向ける。



「お母さんでいらっしゃいますか。こんにちは、担任の中田です。あぁ、すいません。こちらの席にお座りください」



少し慌てた様子の先生。
いきなりの事にびっくりした様子。









「先生。今日は話さないといけないことがありまして」



お母さんが先生に切り出す。






先生は黙って聞いている。




「真美は見てる限り今の所は他の子たちと何のかわりもありません。ですが…」