はじめての恋










「入部届け書いたー?」


月曜日。学校に行くとえりが聞いてきた。



「あっ、忘れちゃった…」



そう笑って答える私。


「えー!何やってんの〜!私書いてきたよ?ほら」


と、頬を膨らませながら入部届けを見せてきた。



「ごめん、本当ごめん…」



謝りながら、私の右手には小さく折りたたんだ入部届けがあった。




えりが席に戻ってから入部届けを開く。
本当は書いてる。

でも…こんな体じゃ出来ないよ。





「入らねーの?」








ビクッ





突然の声にびっくりすると、私の入部届けを覗き見する湯川くんがいた。



「ちょっと、見ないでよ…」



私は入部届けを引き出しにしまう。






「そんなんじゃ…」




「じゃあ、なんで嘘ついたんだよ」




そう言われると何にも言えない。





入りたいけど、迷惑かけられないし。








「変なの」



そう言って音楽を聞き始める湯川くん。

湯川くんだってサッカーやらないくせに。

人のこと言えないじゃん。

心の中でそう言って、私はため息をついた。


でも、今更やっぱり部活入れないなんて言えないよね…


どうしよう…