先生には薬をもらった。
毎食後に飲むようにって。
家に帰ると、何と無く現実が悲しくなった。
リビングに行くと、いつも寄ってくるモモも今日は静かに座っていた。
時間は戻せないだろうか。
戻して、ガンにならないでいられたのかな。
やっぱり、強がったって怖いよ。
「どうして、私だったのかな」
神様、私はなにかいけないことをしましたか?
罰を受けなければいけないようなこと、しましたか?
悪いことをしたから病気になるわけじゃない。
そう分かってるけど、どうして私がって…全然受け入れられてないの。
本当は全然、受け入れられてないんだよ。
「真美、ごめん。ごめんねぇ」
お母さんが私を抱きしめる。
涙でぼやける視界に肩を震わせて悔しそうなお父さんが写った。
「お母さんじゃなくて、ごめん。…どうして真美なんだろうね。真美、まだ15なのにね」
お母さんの震える体に腕をまわし、私も大粒の涙を流した。

