何時間寝ただろう、目を覚ますと窓の向こうに見える空は真っ暗だった。


体を起こすと、テーブルに顔を伏せるお母さんの姿と、その隣に深刻そうな顔をするお父さんの姿があった。





「お母さん?お父さん?」


私が声をかけると顔を伏せていたお母さんは顔をあげた。


「あ、真美。起きたの?お腹は?今日はカレーよ」


と、袖をまくって立ち上がるお母さん。


「本当?私、カレー好きだから嬉しい」


私はあくびをしながら言う。
結構寝たのにまだ眠い。





「いっぱい食べてね。沢山作ったから」

と、笑うお母さん。











ご飯を食べ終わると、お母さんが少し真剣な顔になった。


「真美」


いつもよりも真剣そうなお母さんに私は何も言わずに次の言葉を待った。


「明日、また病院へ行こう。三浦先生から電話があってね。検査結果出たみたいだから。お父さんも一緒に来てくれるって」



お父さんも?



「家族揃って行くの?大袈裟すぎじゃない?私1人でもいいよ?」


ついて来てもらうなんて、なんか悪いし。




「変なこと気にしないの。三人で行きましょう。朝から行くから今日は早めに寝なさい」




なんか納得いかなかったけど、言われたとおりにした。