その日は先輩が奏でる音を聞くだけだった。 でも、それだけで勉強になった。 指導する先生はやはり厳しかったけど、入りたいと思った。 えりも同じ気持ちのようで音を聞いてる時すごく気持ち良さそうだった。 体験入部が終わり、学校を出るとえりが笑って言う。 「私たち、やっぱり吹部好きなのかな!」 私も笑う。 「うん!きっと好きなんだよ!」 吹部にまた入ろう。 三年間しっかりやり遂げよう。 そう、決めた。 私がついたはじめての嘘だった。