次の日学校が終わると、私は学校近くの総合病院に行った。

受付前の椅子にお母さんがいた。

お母さんは私に気づくと立ち上がって手をふった。
私も手を振りかえしながら、お母さんのところに行った。


「受付は済ませておいたから」


「ありがとう」




何にもない、と思いながら不安だった。
あの頭痛は普通じゃない。
なんとなくそう思っていたから。


先生に呼ばれるまで不安だった。


病気なんて今までほとんどしてこなかった。
風邪も熱も年に一回ひくかひかないかくらい。


そんな私がまさか病気なんて…
そんなことはない、そう思う心のどこか奥にもしかしたらって思ってる私がいた。








数分して私の名前が呼ばれた。





「最近頭痛がひどいみたいだけど」



先生は若かった。
名札には三浦と書かれていた。



「はい。立てなくなるときがあります。最近ずっとで…」



私が答えると、三浦先生は手元にある資料を見ながら何かを考え込む。



少しして、資料から目線を私にうつす。



「検査、受けてみますか?」



「検査ですか?」



私の代わりにお母さんが、聞き返す。




「はい。真美さんの症状は発熱でも偏頭痛でもないようですから。検査をしてみないと分からない点がございます」



そうか…



「受けます」



私はハッキリ答えた。