一限目が終わってすぐに、えりが来た。
来るとは思っていた。
「どしたの〜?真美大丈夫?」
えりが湯川くんには目もくれず一目散に私の元にきた。
そういえば、あの頭痛もいつの間にかおさまっていた。
「もう大丈夫だよ!ちょっと頭痛がね」
笑ってそう答えると、えりも安心したように笑った。
「びっくりしたよ〜遅刻も珍しいし、保健室行くくらい体調崩すなんてさぁ」
中学のときも保健室なんてほとんど行ってなかったしね。
遅刻なんてもってのほか。
もしかしたら、今日が初めてだったかも。
「最近、頭痛がすごいんだよね〜」
最近ほんと毎日のように起こる。
病院行った方がいいのかな?
そんな風にも考えてしまう。
「頭痛が頻繁にあるって怖くない?熱もないんでしょ?」
体もだるくないし…熱ではないと思うんだよね。
「うん…今度病院行こうかな?」
今日お母さんに相談してみよう。

