まあえっか。 「…、ん?」 なにか、視線を感じるような気が…。 気のせいか。 「…あ、ヒロくんたち、来てたんだ!」 「おう。単位やべえしな!」 「眠いけどなー」 「…てか、前のコイツは誰なの?」 … 郁人と、後ろにいると思われる奴等が喋り出す。 わたしも、自然と後ろを向く。 「…おぉ!おまえ、綺麗な顔してんな!」 後ろを向いた途端、赤髪の男にそう言われた。