ジェラート屋さんを後にした私たちは近くのショッピングモールに来た。
太朗が好きなとこまわっていいよって言ってくれたから、私が太朗をつれ回している。
なんかデートみたいでいいな……。
どこも女物のお店だから、お店にはいるたびに太朗は気まずそうな顔をする。
大丈夫かと声をかけるけど、大丈夫と言い張っている。
色々回ってると私が大好きなアクセサリーショップにたどり着いた。
「うわぁ、かわいぃ……。」
そこのお店で、星モチーフの可愛いネックレスを見つけた。
「薫、相変わらず星好きだな。
買うの?」
「うん、可愛いけど、他も見てからにしよ」
そうしてアクセサリーショップを後にした。
「なぁ、薫」
「なに?」
「ちょっと見たい店あるから行ってきてもいいか?」
「うん、ついてこっか?」
「いや、いーよ、終わったら連絡するから」
「うん、じゃあ私他のところ回ってるね」
「おう、じゃあ後でな」
逆の方向を歩いていく太朗の背中が見える。
