『来年も・・・一緒に見えるといいな』




そう、言った先輩の言葉が実現できるといい。


でも意気地なしの私は結局、何も行動に起こせていない。



やっぱり、望みすぎたら駄目なのかな・・・?




「だったら、文化祭だよ!」

「・・・え?」

「え?じゃない!
文化祭なんて恋人達の為に用意された一大イベントなんだからそれを使わない手はない!!」

「恋人達って・・・。
まだ、付き合ってないよ。」

「そんな細かいことはどうでもいいの!!」




細かくないと思う・・・。


でも、そんなこと言ってもどうせ友華には関係ないとか言われちゃうんだけど・・・。




「蒼君は誰かと文化祭回ったりするの?」




話に入れていない蒼君に話を振ると蒼君はニコッと笑った。