「蒼君、知ってるの?」
「ううん、知らないよ。」
首を横に振ってどこか誤魔化すように言う蒼君に不思議に思ったけど、あまり追求しちゃ駄目かなと思ってこの話には触れないようにした。
「それより、陽菜。
春原先輩とはどこまでいったの?」
私と蒼君のやり取りを見ていた友華が話しに入ってきた。
どこまでって・・・言わないといけないの?
「あ、言わないのは無しだからね。」
「友華、ズルイ・・・。」
「陽菜の親友なんだから、それぐらい当たり前。」
友華は私の考えていることが分かったみたいで先回りして答えた。
最近、前よりも友華は意地悪になった気がする・・・。
「別にどこまでもいってないよ。
前の花火大会があってからあまり会ってないし・・・。」
私はこの前の花火大会を思い出した。


