あぁ・・・二人とも仲良くしてほしいな。
密かな思いを抱きながら二人は今も目の前でいがみ合っている。
そう・・・これが、私の悩みです。
「二人とも仲良くしよ・・・ね?」
私は二人の喧嘩をこれ以上、大きくさせないように宥める。
「だって、こいつが悪いのよ!毎日毎日、陽菜陽菜って!!」
「陽菜って呼んじゃ駄目なの?」
蒼君は私に首を傾げて聞いてくる。
まるで捨てられそうな子犬のように・・・。
うぅ・・・蒼君のこの顔には弱いよ。
家で飼っている犬のネロを思い出しちゃう・・・。
「えっと、いいんじゃないかな・・・。」
「陽菜!!」
私が言うと友華は怒ったように私に言ってきた。
友華の今の顔、怖いよ・・・。


