「えっと・・・初めましてはおかしいかな?蒼って呼んでほしいな。」

「わ、私の名前は綾部陽菜。よろしくね、えっと・・・・・・あ、蒼君。」




初対面というわけではないけどいきなり名前で呼んで欲しいと言われたので戸惑ってしまった。


すると、蒼君は嬉しそうに笑って私の手を取った。




「うん、よろしくね。・・・陽菜。」




そして、何のためらいもなく手の甲にキスをした。




「僕、陽菜に一目ぼれしちゃった。」




周りはボーぜん状態。


そして、私もフリーズ状態。



そんな私達をよそに蒼君は優しく笑っていた。




まさか、彼の登場でこの後・・・とんでもないことになるとは知らずに・・・・・・。