「和輝、マジで言ってんのか?」

「ああ。陽菜は・・・・・・妹みたいな存在だからな。」

「(陽菜ちゃん、可哀相だな。)」




架李が何を言いたいのかはよく分からないが・・・陽菜は俺の仲では妹のような存在だ。


陽菜が笑ってくれると嬉しいし一生懸命に何かをしていると応援したくもなる。



それは、架李が言うような恋愛感情ではない。


ただ、家族愛のようなものだ。


それに、俺は一人っ子だから・・・妹とか兄弟は欲しかったから実際出来たらこんな感じなんだろうな。




「じゃあさ、なんで和輝はお祭りに行こうと思ったんだよ。
お前こういうの嫌いだろ?」

「それは、陽菜が行くと知ったからで・・・。」

「だろ?恋愛がどうこうは置いといて・・・。
俺が思うに和輝、お前は陽菜ちゃんともっと近づきたいから参加したんじゃないのか?」





陽菜にもっと近づきたいから・・・。


架李が言った言葉が頭の中でリフレインする。