「ん・・・!」




先輩・・・ごめんなさい。


心の中で謝りながら目を開けると私はビックリした。


ど、どうして・・・。




「陽菜は俺のものだ。悪いがお前には渡さない。」




目の前には自分の大好きな和輝先輩の顔があった。


私、先輩にキスされてる!?



どうして、何で・・・と聞こうとしたら先輩は唇を離した。




「陽菜、行くぞ・・・。」

「え、わ、先輩!!」




私の体が宙に浮いたかと思うと先輩の顔が至近距離にあって私は先輩に抱きかかえられていた。


こ、これ・・・お姫様だっこだよ///



パニックになった私に先輩はいつもの顔で私に優しく声をかけた。




「陽菜、危ないから暴れないでくれ。」




先輩の言葉に私は借りてきた猫のように大人しくなった。


心臓の音とか聞こえないかな?

私の顔、変じゃないかな?


そんなことを思いながら私は和輝先輩に連れて行かれてしまった。