陽菜Side



和輝先輩に連れられて私は人気のない空き教室に来ていた。



ど、どうしよう・・・。

二人きりとか心臓が持たないよ!



パニックになっている私に先輩はゆっくりと近づいてきた。


思わず、後ずさりをしてしまう。




「どうして、逃げるんだ・・・?」

「そ、それは・・・。」




先輩がカッコよすぎて・・・なんて、言えない。


すると、徐に先輩は制服のブレザーを脱いだ。




「あ、あの・・・何を・・・///」




するんですか?と聞こうとしたら、体にフワリと何かがかけられた。

「え・・・?」

「そんな格好をしていたら、目立つ。これを、しばらく着ていればいい・・・。」




私の体には先輩のブレザーがかけられて、私はビックリした。