「分かりました。料理を作るくらいでしたら・・・・・・。」
「何、言ってるの?
勿論、ホールに出てもらうよ。」
「え・・・?」
「さぁ、メイドになろうねぇ?」
甘えた声でそう言って部長は私の背中を押して会場らしき教室に連れて行った。
いや、連行されたの方が正しいかも・・・。
和輝先輩に会いに来たのが、思わぬところで時間を取られてしまいそう・・・。
そんな思いを抱えながら私は部長に従った。
-しばらくして-
「陽菜~、準備できたぁ~?」
部長の声が聞こえる。
でも、私はその声に答えることが出来ずに固まってしまった。
ど、どうして・・・こんなにたくさんレースがついてフリフリしてるの?
こんな姿で、私は働かないといけないの?
そんなの恥ずかしすぎる!!


