「今日、文化祭だよね?」

「そ、そうですね・・・。」

「うちの部が何を出し物で出すか知ってる?」

「い、いえ・・・。」




私はクラスの方が忙しくてあまり内容をキチンと把握していなかった。


それに、部長に衣装が作り終わった後に会いに行ったら・・・『陽菜は手伝わなくていい』とも言われていたから。



でも、今になって最初に何を出すのか確認しておけば良かった・・・。


後悔は後から必ずやってくる。




「その出し物がね・・・今回、メイド喫茶なんだよね。
言いたいこと分かる?」

「わ、分かりません・・・。」

「分かってるよね?」

「は、はい・・・。」




私は心の中で涙を流した。


要するにその手伝いをしてほしいってことなんだろうな・・・。



冷静に判断した私はしょうがないと思って覚悟を決めた。