彼の名前は榎本夏樹
私と同じ高2
彼には彼女がいるので彼にとっても私は浮気相手
お互いが了承の上でこの関係
「ねえ」
グイッと夏樹が一気に私とのあくまで物理的な距離をつめてきた
整った顔が視界全体に広がる
「いいよ」
私がそう言うと夏樹は一瞬驚いたような顔を見せた
そしてすぐ悪戯に微笑んだ
「何がいいの?」
分かってる癖にわざとこうやって聞いてくる
本当に性格悪いと思う
「さっき言おうとしてたこと」
「よく分かんないな」
「……意地悪」
そう睨みつけるとククッと喉で笑い
「じゃあ、遠慮なく頂こうかな」
そういって私達はいつもの行為を始めた
