『ねえ、俺と仮の恋人にならない?』



『え?』



『フリでいいんだ』



『……』



『お遊びだと思ってさ』



『………』



『ほら、お互い何かと好都合でしょ』



『…いいよ。仮の恋人ね』



『じゃあ、今日が俺達の記念日ってことで』



『記念日も作るの?』



『あたりまえ。恋人ですから』



『そうだね』



『演じる上では色々ルールを作ろっか』






そうして私、星野梓と竹野葵の仮の恋人が始まった