「梓」


「あ、ちょっと待って」



さっきまで話していた友達に別れを告げ呼ばれたほうに小走りで向かって行った



「ごめんね、お待たせ」


「大丈夫」


そう言って私の頭を撫でた


「もう、髪がグシャクシャになるからやめてよ」


「いいじゃん、直せば」


そんなじゃれあってる私達は周りから見れば良いカップルだろう

理想と言えるかも知れない

現に周りからは「いいなー」「うらやましいー」何て声が聞こえてくる


それを聞いて彼は満足そうに微笑む



「帰ろっか」


「うん、そうだね」



恋人の‘‘フリ‘‘をして私達は帰る