「なぁ、してほしいんだろ??」


うぅっ……。
そんな甘い声で言わないでよ。


「し、してほしいわけないでしょ!」


ドキドキする胸をおさえ精一杯の反論をした。

思ったより声が大きかったのか、びっくりした先生は私から少し離れた。


「ふーん。ま、いいけどさ。
どうせ、まだキスしたことねぇんだろ??」


な、なんでわかるの!?
しょうがないでしょ。
『彼氏いない歴=年齢』なんだから!


先生はまた私に近づいてきた。

新条は壁に手をついた。


「教えてやるよ。
勉強もキスのしかたもそれ以外も全部な。
お前の初めては全部俺のもんだから。」


そう言うと新条先生は私の耳元で
「覚悟してろよ。」
とつぶやき、耳たぶを甘く噛んだ。

甘いしびれが私の体を襲う。

私は力が抜けてしまい、ぺたんと床に座り込んでしまった。