「ご飯、何にする?」 「なんか作れんの?」 「簡単なものならさっと。執事さんたち食材いれてくれてるし」 「んじゃ、フレンチトースト」 「はーい」 キッチンに立ってテキパキと料理をするレイを愛おしそうに眺めているコウ。 レイが視線に気付き、なぁに、と問う。 何でもないと目をそらしながら答えるコウは少しすねていた。