「さっき、親父とはなしてたんだ。」
レイの方を向いてポツポツ言葉をつなぐ。
「『なるべく遅らしてたけど、これ以上無理だ、
アメリカ来い。レイちゃんも連れてきていいから』
って、ざけんじゃねぇよ。」
声からも、表情からも怒っているのがわかる。
「まだ、まだ1学期終わってから、とかならマシだけど、
『遅くても1ヶ月後』って、
そんなの…そんなの…っ」
だんだん怒り声だったのが涙声に変わっていく。
「俺、なんだかんだ言って、
だるくても、周りと関わるのが嫌でも、
生徒会メンバーも、学校も、大切だし…っ!」

