チラッと左手につけた腕時計を見て、 一階の奥にある厨房に向かう。 厨房のごっつい扉を軽くノックして、 扉を開ける。 「すみません、失礼します、レイです」 「おお、レイちゃん。で、今日は何時かい?」 「えっと、…七時からです。あったかい味噌汁が食べたいと」 「七時、味噌汁、な。了解」 厨房の主、コック長の男性と、 コウから貰った紙を見ながら、 今日の晩御飯の話をする。 と言っても紙の内容を伝えるだけ。