冬になって、あたりが白く染まった頃。







いつも通り、私が帰ろうとしたとき。









「…待って!」









誰が追いかけてきたかなんて、声ですぐわかった。






大好きな君が後ろにいて、いてもたってもいられなくて、振り返る。










急に私の手をとり走り出した君は、足の遅い私をかばうように速度をゆるめた。








そんな優しいところに、また、惚れちゃうよ…?





こんな好きにさせて、どうするつもりなの…?