幸せになってもいいですか?

そんな俺の叫びも虚しく、
みんなは無視を貫き通した。



「翔太クーン?今日はとっても可愛いお嬢さんと登校してきたね?なんでかなー?」


颯太は甘ったるい子供をあやすような声で言った。


いやいや、顔、


笑ってないっすよ…


「あのーそのーなんか相談があるらしくて…」


俺はしどろもどろになりながら話した。


「相談?じゃあ翔太は奈緒の相談相手なのか?」



颯太が意外そうに聞いてきた。まだ、疑いは晴れてないみたいだけど、
さっきよりはおさまったようだった。