幸せになってもいいですか?

靴を履き替え、下駄箱を出て教室に向かった。




その間にいろんな声がまぁ五月蝿く聞こえてきた。




「なつきくんかっこいいよね〜。」

とか、


「なつきくんに触れた!」

とか。(女子の会話はほぼなつきくんという奴のことだった)



そういえば奈緒も好きな人がいて、
その相談を受けて欲しいとか言ってたんだっけな。(今更ながら思い出した)




もしかしたらそのなつきくんと呼ばれる奴のことなのかもな。



一回なつきくんという奴をお目にかかりたいものだな。



そんなこんなで考えを張り巡らせながら歩いていたら、教室に着いた。