幸せになってもいいですか?

そのあと翠は俺を許してくれて、(あの後追加で4回土下座した)午後5時に解散となった。





その帰り道。


俺と大毅は同じ方向だったから2人で帰っていた。






すると、大毅はいきなり、





「話は変わるけど、そういえばお前、あんなところでなにしてたんだ?」




と、不思議そうに聞いてきた。
俺は少々戸惑い、迷ったが、
本当のことを口にした。





「なんでもねぇーよ。ただ……
桜に心惹かれただけさ。この桜もう散っちゃうんだなーってな具合にね。」



大毅は俺の説明に納得してなかったようだが、ふーんと返した。




正直俺にもなぜかはわからない。








ただ、あの桜は俺みたいだと思った。