「お待たせしました。ライチカクテル『楊貴妃』です」 マミさんにカクテルを差し出す。 ゴクッ とマミさんは一気に飲み干した。ちょっとぐらい味わってくれよ‥ とボクの心の声。マミさんはいつもこんな飲み方をする。仕事柄一気に飲み干すクセがついちゃってさ☆ なぁんてマミさんはよく冗談で言ったりする。 ボクは12歳までイギリスで住んでいた。日本に来てまだ8年… ボクはハーフで瞳がグレーで髪も色素が薄い。みんなは珍しがってちやほやしてくれるケド、ボクには今まで特別な親友がいたワケでもないし、本気で恋をした経験もない…付き合った人はいた事もある。sexだって経験済み。でもやっぱり日本の女の子の扱いがわからなかったし、ボク自身、人間嫌いなトコロがあるのかもしれない。