「ぢゃ、行ってくんな!」 華のアタマをワシワシと撫でてボクはバイト先に向かった。 ボクのバイト先は繁華街の一角にある父が経営するBAR『サムライ』。そこでバーテンダーをしている。 ボクの父はイギリス人でバーテンダーだ。ボクは小さい頃からシェイカーをおもちゃにしていたりしてシェイカーとは長年の付き合いなんだ。
「サクヤちゃ~ぁん!マミ、今日はフルーツな気分☆」 マミさんはこの街の風俗店で働くソープ嬢。生理休暇の時や、仕事明けなんかで飲みに来てくれる常連さんなんだ。その日の気分でカクテルを注文するハイなお姉さん。 ちなみに『サクヤ』ってのはボクの名前なんだけど…