「oh!ハナちゃ~ん!いらっしゃい!」 おじさんが明るく迎えてくれる。 「おじさん、お願いがあるんだ‥ アタシしばらく留守にするんだ‥華ちゃん預かってくんない?」 「いいけど‥どれぐらいで戻るの?」 「…わかんない。‥ぢゃ、今日出発するから店終わったら華ちゃん迎えに行ってあげてね」 「ちょっと、ハナちゃん!飲んで行かないの?」

アタシはおじさんの言葉に振り向きもせず店を出た。

次に向かう場所‥ さっちゃんがいる場所‥



さっちゃんは相変わらず眠り続けている。

さっちゃん… アタシ謝らなきゃいけない事があるよ‥ ずっとずっと、さっちゃんの帰りを待ってなきゃいけなかったのに‥ もうダメなんだよ・・・ アタシ、行くね。 最大の裏切りをします‥ どうか、さっちゃんが目を覚ましますように。 祈り続けています… 幸せでいてね‥