ハナは話し疲れ、隣りで眠っている。その寝顔は安心しきった子供のようだった。

ボクは決意していた。 対決を― ユージの元に向かう決意を―
ハナを縛っている蜘蛛の糸から解き放つために―

出掛ける前、眠っているハナのおでこにそっとkissをした。

部屋を出るとボクはユージを呼び出す為に電話をかけた。
『おい!!サクヤ!お前大学にも来ねえし、電話もメールもつながんないし、何してたんだよ!?』
ボクとハナのつながりを知らないユージは友達として心配していたようだ。
『今から会えるか?』 ユージは何か違う空気を察知したようだ。 『おぉ‥今からそっちに行くわ』 『いや、家はいい。○○公園に来てくれ』 『わかった』 電話を切った後ボクは公園に向かった。