バタン

どれぐらい沈黙が続いただろう… 静寂の中で耳に入ったドアの音… ボクは反射的にベッドから飛び起きた。やっぱりハナの姿は無かった。出て行ったんだ・・・ ボクは焦ってたのにすぐに行動に移せなかった。数秒考えて我に返りハナを追った。
遠くの曲がり角を歩いて行くハナの後ろ姿を見つけた。必死で追ったけど、簡単に見失ってしまった… ハアハアハア 激しく息切れがする。タバコのせいかな‥それとも歳のせい?こんな時に限って体力が悲鳴を上げていた。