ガチャ
ドアを開けると華がカシカシと爪音をたてて走ってくる。 その後ろにはハナさん。 「おかえりー!」 「たっ、ただいま」思いっきり照れてしまう…
部屋に入るとビーフシチューのいい香りがする。 「今からサラダ作るんだぁ~座って待ってて~」 新婚みたいでボクは赤面しっぱなし。 タバコに火を付けてとりあえず自分を落ち着かせる。

「おまたせ~」 ハナさんが次々と料理を運んできた。 「お口に合うかわかりませんが…」
いつも適当なものしか食ってないボクの目の前にご馳走が並んだ。
「まぢでウマイ!!」純粋に感動して大声叫んでしまった。 「ホント?ありがとう…」ハナさんは照れ隠しなのかうつむいて微笑んだ。