部屋に戻るとハナさんが弁当を食べていた。
「ごめ~ん!先食ってるょ!」 華を膝に座らせながら無邪気に笑うハナさん。
ボクも食べようとした時、 「てかさ、アタシここに居ていいの?彼女とかに悪くない?」 ハナさんはきっとボクの行動で何か気付いたんだろう… ボクと目を合わさずに言った。 「・・彼女とか居ないしハナさんは気使う事ないよ!好きなだけ居てよ!」 「ハハッ!必死にゆう事ないぢゃん(笑)てか今さらだけどアタシハナぢゃないし…本名は……、まぁいっか!ハナでいいよ!でも『さん』はいらないから!」 ハナさんはそれだけ言うと黙々と弁当を食べていた。 ボクも黙って食べる事にした。 本名を言いかけてやめたハナさんに戸惑いを感じながらボクはおかずをお茶で無理矢理流し込んだ。