ボクはハナさんをそっと抱きしめた。ハナさんの背中が小さく震えている。
「ハナさん、ボクのとこに来ない?」自分の意識に関係なく無意識に言葉が出ていた。
がばッ ボクの言葉を聞いてハナさんが顔を上げた。 枕は涙で濡れている。 「ダメだよ!サッチャンに迷惑かけちゃうもん」 「心配ないよ!」―ハナさんはボクが守る!― ボクはきつくハナさんを抱きしめた。 「本当にいいの…?」 ボクは静かに頷く。 ハナさんの目から涙が溢れていた。 小さくて弱っちいハナ姫…アナタを命をかけてお守りします。