「お待たぁ~!」 女の子たちがワイワイと店内に入ってくる。 「遅いし! てかコイツがオレのツレで『アヤ』」ユージがアヤちゃんを紹介する。 「ぢゃみんなとりあえず好きなトコ座って~」 ユージが仕切る。慣れてんだろ~なぁ みんな座ったトコロで順番に自己紹介をした。 ボクの右隣りに座ってるのがギャル系の『舞』。 左隣りがお姉系の『ユリ』。 家康の隣りがアネゴ的な『あっちゃん』。 ランの隣りがギャル系の『チカ』。 で、ユージの隣りに『アヤ』。 とりあえずランチを注文する。 待ってる間、各自雑談をしている。 「ねぇ、サクヤくんってカラコンしてんの?」 舞が上目使いで聞いてくる。 「いや、ボクハーフなんだよね‥」 何か恥ずかしかった。 「え゛ェ~!!マヂでぇ~?カッコイいし!」 必要以上にデカい声で舞が言ったもんだから、ユリやチカ、あっちゃん、アヤまでが話に乗っかってきた。 「サクヤくんマヂかっこいい~ ハーフって憧れるぅ~★」 「『ボク』ってゆうところがカッコつけてなくてイイよねぇ。」「可愛いぃ~☆」 一気に話題の中心がボクになっていた。 「あ~あ、今日は全部サクヤに持ってかれるな!!」 家康が面白くなさそうに言った。

