偶然にも、理奈と帰り道が一緒だったので
一緒に帰ることにした

「あのさあ!うちずーーーっと気になってたんだけど・・
杏のその手首のリスバンってどしたの??」

「え・・・・っ」

「あ!!言いたくないんならいいよ!!
でも、いつも杏そのリスバン見てるとき
悲しそうな顔するじゃん!?だから少し気になるんだよね・・。」

せっかく出来た友達を・・理奈を
この手首の傷のせいでなくしたくはなかった
だけど、理奈ならこの手首のことを
理解してくれそうな気がした
だから、私は重い口を開いた

「・・・理奈なら・・話すよ。でも、ひかない??」

「杏のことでうちがひくわけないじゃん!!」

「私が話して‘やっぱ聞くんじゃなかった’とか言わない??」

「いうわけない!!絶対!!約束するよ!」

正直こんなことを言ってくれるとは思わなかった
大抵の人は「やっぱいいや」とか・・・
真実を受け止めてはくれないから
だから、理奈がとても輝いて見えた
そんな理奈は私にはまぶしすぎた・・・

「あのね・・・」

私はゆっくりと
思い出すように真実を述べていった
それを理奈は何も言わずに聞いていてくれた
何も言われないのは私にとって都合がよかった
全部話し終わったらなんだかすっきりした
しばらくの間沈黙がつずいたがそれを破ったのは理奈だった

「杏・・・。辛かったね。
よく頑張ったよ!!もう一人で抱え込まなくっても良いんだよ。
うちがいるもん!!杏の見方だようちは!!」

そういって泣いてくれた理奈はとても優しくって
こっちまで泣けてきた

「何で・・理奈が・・泣く・・の??」

「うちが杏の代わりに泣いてるの!!
そうしなきゃ杏、一人で抱え込んで抱え込んで・・
だめになっちゃうもん!!」

「だめになっちゃうって・・。アハハハ!!
理奈言葉になってないよ!!」

今まで泣いててのが嘘見たいにすっきりした
理奈に話してよかったな・・・。

「理奈・・ありがとう」

「・・・どういたしまして!!杏に話してもらえてよかった!!」