私は、その後泣き腫らした目で学校に行けるわけがなく、ただ何も考えずに歩いって行った。気が付けば、私の目の前には、健斗君と始めたあった公園が在った。

「何でここにきたんだろう・・・。」

立ってるのもなんだったから、近くにあったブランコに座った。

「ここに来ると、昔のことを思い出すなー。」

私は、あの時親が離婚してしまうことで泣いていたんだ。でも、本当は・・・自分が安心できるところ・・居場所がなくなるのが恐かったんだ。
誰もいない場所は、暗くって寒くって何より・・寂しかったんだ。
だけど、健斗君とあってから私の世界は、暗い場所じゃなくって明るくって温かいところに変わったんだ。

「もう、一人じゃない。私はこの世界にいていいんだ。健斗君の゛大丈夫”そんな言葉に救われたんだ」

だけど、もう君は私の世界から消えてしまったんだ。
もう君はいない・・・

空の色が茜色に染まった頃、私はブランコから降りて公園を後にした。