「ならダハナシュが兄上達を王宮まで運んで…」
「サフィーア姫。俺はそんな面倒はごめんだ。だが……姫が一夜俺と褥を共にしてくれるというのなら…」
「却下です!!別の方法を考えましょう姫!」
すかさずカシェルダが言葉を遮った。
それからキッとダハナシュを睨み、質問をぶつける。
「魔神、さっき姫を殺したら一生解けないと言っていたな。どういう意味だ?」
一同の視線がダハナシュに向けられた。
魔神は軽く溜息をつくと、穏やかな声で語り始めた。
「根本的にガチョウ化を解くには、姫の協力が必要なんだ。姫が王子達のために羊毛で十二枚の服を編めばいい。それを着れば王子達にかかった魔力は力を失う」
サフィーアが目を丸くした。
「そんなことでいいの?」



