「はいはい!俺はアドニス!」
「俺はマリノス!俺ら双子なんだ。覚えてね!」
顔がそっくりな双子の兄が陽気に話し掛けてきた。
次に、爽やかな笑顔が眩しい兄が近寄ってくる。
「初めまして。僕はエリアスです。僕らの妹がこんなに可愛らしく育ったなんて、とても嬉しいですよ」
優しい兄達の雰囲気にサフィーアが少し緊張を解いた時だった。
「おい、お前達。忘れたのか?私達はその妹のせいでこんな目にあっているんだぞ。馴れ馴れしくするな」
こちらを睨み、唸るような声を発した兄がいた。
「ソティリオ兄さん、言い過ぎですよ」
やんわりとしたエリアスの反論に、ソティリオが鋭い目つきと言葉で反撃する。
「事実だ!私達はあの魔神から真実を聞かされ、全てを知っただろう!?母上は女児欲しさに私達を売ったんだ!」



