尋ねるとサバーはその場で平身低頭し、謝罪を口にした。
「申し訳ございません、王様!第一王子だとは露知らず、私は…!」
「良い。今更お前を責めるつもりはない。だから真実を話してくれ」
「はい…!御言葉の通りに」
顔を上げ、サバーは語る。
「十二年前、私はこのバグダードで負傷した少年を助けました。彼はとても見目麗しい顔立ちをしておりまして……帰る場所もないということだったので私の屋敷に留めておいたのです。私は彼にとても好感を抱いておりました。頭の回転が速く、弁舌爽やか。非常に優秀な上、月のようなお顔です。ですから手放すつもりなど全くございませんでした。しかし……カカーン様が…」



