「けれど、今日……久しぶりに会った兄上は…別人のようだった」
中身だけではない。
外見もそうだ。
「兄上の瞳はあんなに濃い黒じゃない。俺と同じ、青い瞳……だった気がする。肌も…なんか白過ぎて、違和感があるんだ。兄上はもっと健康的な肌色だったよ」
シャールカーンはコロンと転がって体勢を横向きに変え、サフィーアを上目遣いで見つめた。
「要するに、今日一日じっくり考えた結果、俺は彼を本物の兄上だとはどうしても思えないんだ。だから、大丈夫。スッパリ敵だと認識することにしたから楽だよ」
(スッパリ、敵……。切り替え早いのね、シャール)
まあ、本人が大丈夫というならメンタルに関してはほっといても平気だろう。
(本物じゃないなら、絶対に偽者を追い詰めなきゃ!私に手伝えることはない?)
紙に書いて尋ねたら、上目遣いのままムスッとした表情をされた。



