「今まで通り、従属を誓います」
ファルーズがアフリドニオス王に誓いを立てたのは、彼が次のカイサリアの王に決まったためだ。
トップとしての才能はルームザーンの方が優れているため、ファルーズは何度も弟を王にと推したのだが、ルームザーン本人が自分の身をわきまえて辞退。
兄より先に弟が王になるなど、おこがましいという訳だ。
結果、開城してから数時間後、アフリドニオス王の前でファルーズが新しいカイサリアの王となった。
「兄上、おめでとうございます。今後、カイサリアを頼みますよ」
「一人で統治など不安だ…!ルームザーン、傍で私を支えてくれないか?」
大広間の片隅で自信なさ気な表情をするファルーズ。
「私は…マリアムと一緒にどこか田舎でひっそり暮らしたいと思っております…。ですから、申し訳ございませんが…」



