床に転がる王直属の護衛兵達。
立っている人間は、金髪の青年と白髪が目立つ初老の男のみ。
その二人が甥っ子と父王だと理解した時、ルームザーンは我に返った。
「王を囲め!!」
なぜここに王がいるのかなんて、この際どうでもいい。
チャンスは逃さない。
直ぐさま味方の兵士達に命じ、王の周りを包囲する。
「ハァ…ハァ……ルーム…ザーン、か…」
肩で大きく息をするハルドビオス王。
かなり体力を消耗しているようだ。
しかしそれは相手をしているシャールカーンも同じこと。
なかなか互いに隙を見せない二人は、じわじわと迫る体力の限界を感じながらも長期戦へと持ち込んでいた。
「ハァ、ハァ…やっと…来た、ね」
シャールカーンがチラリとルームザーンを見る。



