現在動ける私兵を集めてみたものの、あまりの少なさにルームザーンは頭を抱えた。
まさか、兄弟それぞれの兵を合わせて、たった五十人足らずとは。
これだけの数で父王の護衛兵達を相手にできるだろうか。
かなり不安である。
否、むしろ五十人もいたことを喜ぶべきか。
自分達は王に背き、敵兵と手を組んでいるのだ。
そうと知って協力を惜しまない部下がいるのは信頼されている証しだろう。
「兄上、指揮は私に任せて頂けますか?」
「ああ。もちろんだ。私の兵も好きに使うといい」
一度シャールカーン達と合流すべく、廊下を走る。
後ろに付き従う兵達の足音が心強い。
廊下の角を曲がり、自室へと続く真っ直ぐの道へ出る。
「なっ!?」
そこでルームザーンは目を見開き、言葉を失った。



