「………王様、初めてマリアムを見た時、思いっきり間違えてたじゃないですか」
地下でサフィーアの名前を叫んでいたシャールカーンを思い出し、ルステムは呆れ顔。
「まあまあ、お二人ともそれぞれ美しいんだから、比べるなんて失礼ではないか…?」
年長者のファルーズが上手くまとめようとしたところで、またシャールカーンとルームザーンの彼女自慢が始まった。
なんだかんだと言い合う似た者同士に苦笑しながら、サフィーアとマリアムは微笑みを交わす。
シャールがごめんなさい。
いえいえ、こちらこそ王子が失礼を。
と、目で会話をする彼女達。
貴様ら、作戦会議はどうなった!と怒鳴ろうとしたカシェルダだったが、ふと耳に届いた足音に反応し、ドアを睨む。



