その日、シャールカーン達が地下へ向かった後、カンマカーンはアフリドニオス王に従ってカイサリアの城壁へ攻撃を開始した。
騎士団と一緒になって投擲機を動かしたり、櫓(ヤグラ)を作ったりと全員が忙しい。
「バハラマーン将軍!櫓ができたら貴方が上で弓兵部隊を指揮して下さい!」
「はっ!仰せの通りに」
「ムスタファ将軍の部隊は作業中の騎士団の援護を!敵の矢が危険です!」
「御意!」
カンマカーンの的確な指示に将軍達が動き出す。
「危ない王子!!」
不意にトルカシュがカンマカーンを押した。
「うわっ!?」
地面に尻餅をついた王子だが、トルカシュのおかげで死を回避できた。
高い城壁の上からはカイサリア兵の放った矢が雨のように降ってくる。
カンマカーンが先程まで立っていた地面には、その一本が突き刺さっていた。



